中日新聞に記事が掲載されました。


最優秀賞を受賞した「SD-1」と佐野雅幸代表

富山県南砺市内で

スポーツカー こだわり満載 サノデザイン初製作   展示会で最優秀賞 今夏にも受注生産

自動車部品や医療器具など開発、製作のサノデザイン(金沢市)が市販車をベースにスポーツカーを初めて製作した。一月に千葉市で開かれた改造車の展示会「東京オートサロン」でのコンテストの一部門で最優秀賞を獲得した。今後、国内外のショーへ積極的に出展し、オリジナル車をアピールする。今夏にも受注生産を始める予定だ。(織田龍穂)

製作したスポーツカーは、マツダ・NDロードスターをベースにし、「SD-1」と名付けた。強化プラスチックやカーボン製などのパーツを使い、フロント部分を二十センチ伸ばして独特の流線形にして外国車のような迫力を持たせたのが特徴。ヘッドライトを自社で製作し、車体の形状に合うデザインにした。ボンネットの一部を透明なアクリルにし、外部からエンジンが見える「遊び心」を取り入れた。
佐野雅幸代表(41)は、四十代以上の世代が海外のスーパーカーに憧れを持つ一方、若い世代の車離れが進んでいることから、オリジナルの車を造って感動を味わってもらおうと、富山県南砺市の「工房」で製作した。こだわったのはパソコンでの3D画像でなく、実際の車体に付けた粘土を削りながら手作業でデザインを決めたこと。「画面上の形と実物では微妙に形が違う」(佐野代表)と、繊細な膨らみなどは人手だからこそ表現できたという。
サノデザインはこれまで、空気抵抗を低減する「エアロパーツ」と呼ばれる部品の試作を大手メーカーなどから受注してきた。SD-1は同社にとって初めての自社ブランドの完成車。受注生産は六百万円から。パーツの販売も始める予定。
ショーの参加は二十四、二十五の両日に名古屋で開かれる「名古屋オートトレンド2018」のほか、米国も検討している。佐野代表は「自分の思いに賛同し、協力してくれた人たちの思いが形となり賞が取れた。若い世代にも車の魅力を伝えていきたい」と話している。